<マルチメディアを活用する目的>
●生徒及び一般社会人の移動距離の短縮
マルチメディアの活用により遠隔教育の形態をとれば、必ずしも教師と生徒が同一の場所にいなくても講義が可能となる。これは、生徒及び一般社会人にとっては移動距離の短縮が図られることになる。現在、大手進学予備校では通信衛星を使って遠隔授業を実際に展開しており、例えば東京で有名講師による講義が大阪のテレビ画面に写され、生徒がわざわざ東京に行かなくても大阪で講義を受けることができる。
●学習機会のさらなる拡大
生徒及び一般社会人の移動距離の短縮により、受講に対する利便性が高まることは、学習機会の機会の拡大につながるものと考えられる、今後も所得水準の向上、自由時間の増大、高齢化等、社会の成熟化が進むにつれて、学習需要が増大するものと考えられることから、生涯のいついかなる時でも、自由に学習機会を選択し学べることができる「生涯学習社会」の構築が、マルチメディアの活用により、推進されることが必要である。
<必要となるマルチメディアの機能>
「大学及び一般社会人に対する教育」において必要となるマルチメディアの機能として、講師の講義風景に関する「講師側からの講義情報の送信」と生徒側が講師に対して質問、レポート提出等を行うために「生徒からの音声、文字情報の送信」が必要となる。
生徒の画像情報の発信は、講師側の負担が大きくなり講義の円滑な運営に支障のでる可能性があることから、生徒の情報発信に含めないこととした。
双方向通信のリアルタイム性に関しては、衛星通信システムのように講師の講義を生中継で受けられる形態の場合には、授業に支障がない程度の動画が送信されることが望まれる。逆に、インターネット等を利用して、生徒が講義情報を読み、講義に対する質問、レポート提出等を行う形態(いわゆる通信教育の情報ネットワーク版)に場合には、高度なリアルタイムは必要ないと考えられる。
これらの機能を実現するマルチメディアを活用した情報システムの構成要素としては、インターネットや衛星通信等を利用した「遠隔教育システム」があげられる。
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